コラム　離婚　どんな理由で離婚を考える？

どのくらいの夫婦が離婚をしている？

夫婦が共同生活を送る中では，性格の違い，ライフスタイルの違い，金銭感覚の違い，暴力，モラハラ，不倫などから，離婚を考えざるを得なくなることもあります。

どのくらいの夫婦が離婚をしているのでしょうか？

厚生労働省の公表している「人口動態統計の年間推計」によると，平成２７年の婚姻件数は６３万５１５６件であり，離婚件数は２２万６２１５件となっています。

（人口動態統計の年間推計より）

単純に結婚と離婚の件数を比較すると，結婚した３組に１組の夫婦は離婚している計算です。

この件数からみても離婚を考えることは珍しいことではありません。

離婚が家庭裁判所の調停に持ち込まれる件数

では，家庭裁判所に離婚調停を申し立てる件数はどのくらいあるのでしょうか？

最高裁判所が公表している「司法統計年表」によると，平成２７年の離婚に関する調停の申立て件数は，全国で４万８７７３件となっています。

（平成２７年度　最高裁判所「司法統計年報」より）

※申立ての動機は１件につき主なものを３個まであげる方法で調査，重複集計されている。

この動機に，実際の相談の際に相談者の方から聞く悩みを当てはめてみると以下のとおりです。

性格が合わない（性格の不一致）

価値観の違い，金銭感覚の違い，ライフスタイルの違い，家族観　など

異性関係

浮気，不倫，不貞　など

暴力をふるう

ＤＶ　など

酒を飲み過ぎる

過度の飲酒，アルコール依存症　など

性的不調和

異常性癖，セックスレス　など

浪費

パチンコ，競馬，競艇，競輪，オートレースなどのギャンブル
借金，金銭トラブル，破産　など

病気

精神疾患　など

精神的に虐待する

モラハラ　など

家族を捨てて顧みない

家出，子どもと面会しない　など

家族親族との折り合いが悪い

嫁姑問題，婿舅問題など実家との関係　など

同居に応じない

長期の単身赴任，実家から戻って来ない，別居問題　など

生活費を渡さない

仕事をしない，生活費を使い込んでしまう　など

その他

不妊
仕事
不祥事，犯罪

このように，離婚を考える理由は様々で，離婚を考えている方はいろんな悩みを抱えています。

独りで悩まない

離婚を考えている方は，いろんな悩みを抱えています。その悩みは，本人にとってとても重いものであることが多いと思います。

誰かに相談したい。でも，家族や友人にもなかなか相談できない。離婚に関わる悩みはそういった性質のものであることが多く，独りで悩みを抱え込んでしまう方も多いと思います。

こんな悩みを相談して良いのかな，弁護士に相談しても良いのかなと相談を躊躇される方もいらっしゃるかもしれません。

相談に来られる方には，相談の時点で，離婚を決意されている方もいますが，離婚をしようかどうか悩んでいる，迷っているという方も多くいらっしゃいます。

弁護士には守秘義務がありますので，相談したこと，相談した内容が外部に漏れることはありません。安心してご相談ください。

離婚は，勿論，マイナス面もありますが，感情の対立から抜け出し，夫婦それぞれが再び前を向いて人生を歩き始めるための第一歩というプラス面もあります。

離婚は，結婚の何倍，数十倍の労力がいるとも言われますが，私たちは，離婚で悩んでいる皆様が新たな人生の第一歩を踏み出すためサポートを行っていますので，独りで悩まずご相談ください。

本コラムは平成29年7月21日に執筆されたものです。記載内容につきましてはその時点の情報をもとに作成されております。また、内容に関しましては、万全を期しておりますが、内容全てを保証するものではありませんのでご了承ください。