数字で見る交通事故 福岡県福岡市編(平成28年)
福岡県警が公表している統計データをもとに、平成28年(2016年)に発生した福岡市の交通事故のデータをさまざまな角度からご紹介します。
なお、福岡市の人口は1,556,137人で、福岡県の人口は5,108,805人です(平成28年12月現在)。福岡市の人口は県のおよそ30%を占めています。福岡市に次ぐ人口は北九州市の955,967人で県のおよそ18.7%を占めています。福岡市と北九州市をあわせると福岡県の約半数の人口を占めています。
福岡県全体の平成28年の交通事故の発生件数は「37,308件」で、死亡事故の死者数は「143人」、負傷者数は「49,917人」でした。
福岡市の交通事故は「10,633件」、県内「28.5%」を占める
平成28年(2016年)の福岡市の交通事故の発生件数は「10,633件」でした。
この福岡市の交通事故の発生件数は、県全体の「28.5%」を占めています。
交通事故発生件数は県内で福岡市がワースト1位です。2位が北九州市(7,729件)、3位が久留米市(2,757件)、4位が飯塚市(1,091件)でワースト5位に春日市(792件)が入りました。
さらに福岡市内の区ごとのデータを見ましょう。
市内の交通事故発生件数は、博多区(2,454件)がワースト1位でした。2位が東区(1,932件)、3位が南区(1,623件)、4位が中央区(1,537件)、5位が西区(1,294件)、6位が早良区(1,079件)、7位が城南区(714件)となっています。
福岡市の交通事故死者数は、ワースト1位の「31人」
福岡市内の交通事故死者数は「31人」でした。これは県全体の交通事故死者数の21.6%を占めており、県内の死者数の「ワースト1位」です。
なお、死者数の県内ワースト2位は北九州市(16人)、3位は久留米市(10人)、4位は飯塚市(8人)と柳川市(8人)です。
福岡市の負傷者数は、ワースト1位の「13,522人」
福岡市の交通事故による負傷者数は「13,522人」でした。これは県全体の交通事故負傷者数の27%を占めており、県内の負傷者数の「ワースト1位」です。
なお、死者数の県内ワースト2位は北九州市(10,517人)、3位は久留米市(3624人)、4位は飯塚市(1,534人)、5位は春日市(1,036人)です。
福岡市の交通事故の推移
福岡県警察によると、福岡市の交通事故の推移は以下のとおりです。
事故発生件数や負傷者数については減少の傾向が見られます。
福岡市の交通事故発生の推移 | |||
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発生件数 | 死者数 | 負傷者数 | |
2012年(平24) | 12,568件 | 33人 | 15,567人 |
2013年(平25) | 12,643件 | 28人 | 15,825人 |
2014年(平26) | 12,065件 | 27人 | 15,081人 |
2015年(平27) | 11,810件 | 31人 | 14,804人 |
2016年(平28) | 10,633件 | 31人 | 13,522人 |
福岡県全体で交通事故の多くが「16時から20時」の間に発生
2016年の福岡県の交通事故発生状況を時間ごとに見ると、16時から18時の間がもっとも多く、5,993件の事故が発生しています。次に多いのが8時から10時の間で5,150件、18時から20時の間で5,084件の事故が発生しています。
朝夕の通勤や通学の時間帯に特に事故が集中しているのがわかります。
事故発生は交差点と交差点付近で多発
福岡県全体で道路形状別に事故を見ると、交差点の発生件数は13,767件です。これは全体の36.9%を占めています。次に多いのは交差点付近で、6,324件です。こちらでは、全体の17.0%を占めています。
交差点および交差点付近での死傷者は72人で、全体の50.3%を占めています。